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【健康知識】うつむき族:健康のために負ってはいけない「重み」

 「うつむき族」とは、現在の社会の中で、携帯電話やタブレットPCに過度にはまっている人のことを指す。「うつむき族」は、老若男女を問わず、私たちの周りにいて、道を歩いている時も、ご飯を食べている時も、デートの時も、車を運転している時も、寝ている時も、1秒たりとも画面から離れられない。しかし、長期的にこれを続けると、健康に大きな害となる場合がある。

 



【27キログラム】

 成人の頭の重さは4.5-5.5キログラムだ。直立の姿勢の時、頭部の重さは脊柱の上に圧力となってのしかかる。研究によると、首を前に倒す動作は、頸椎と脊柱にかかる圧力を増加させてしまう。頭部を前に15度倒すと圧力は12キログラムまで増加し、30度倒すと18キログラムに、45度倒すと22キログラムに、60度倒すと27キログラムにまで増加し、10歳の児童を肩の上に乗せているのと同じくらいになるというから驚きである。

 ニューヨーク脊椎外科・リハビリ医学センターの脊椎外科主任のKenneth K Hansraj医師は、「これらの圧力により頸部に痛みが出るほか、頸部周囲の筋肉や腱、じん帯にも圧力が伝わる」と述べている。



【ポキッという音】

 肩や首を動かしたとき、「ポキッ」という音を聞いたことはないだろうか?軽いコリやこわばり、しびれ、さらにはめまい、目の痛み、視力減退、耳鳴り、胸部の圧迫感、動悸、便秘、下痢、尿切迫感、月経痛、月経不全等の一連の症状に悩まされていないだろうか?

 これらの不調はすべて「頚椎症」の顕著な症状である。


 このほか、「うつむき族」の健康上のリスクには、内分泌疾患、脊椎/腰椎疾患、神経系障害、睡眠障害、コミュニケーション能力の欠如、心理的障害、交通外傷等が含まれる。

 携帯電話にはまる青少年の場合は、成長や発育に大きな障害をもたらしてしまう。

 また、美を愛する人々にとっても、長期的にうつむいた姿勢でいると、しわや二重顎になりやすいというリスクもあるのだ!



 時々以下のリラックスする動作をしてみるようお勧めする。

 注意:動作はゆっくりと!毎日1回、毎回5-10分。


 1、いすに座り、両手を組み、手のひらを前に向け、頭の後ろの首の根元につけ、両肘は外に広げる。

 2、脊柱と腰、尾てい骨を定点とし、頭と首を前に倒し、首と背中が痛くなるところで15秒停止。座った姿勢をキープしたまま、頭を後ろ、左右に曲げ、さらに首を回す。もし痛みを感じたら同じように15秒停止。

 3、座った姿勢のままで、手のひらを後ろに向け、「2」の動作を繰り返す。


 生活と仕事の習慣を調整し、人生で負ってはいけない「重み」は負わないようにしよう!


 


 沈祥龍医師は北京中医薬大学中医科を卒業。漢方鍼灸、マッサージ及び整体治療に10年以上携わり、多くの中医名家に教わってきて、しっかりした専門知識と豊かな臨床経験を持っています。中医鍼灸、整体治療法で頸椎、腰椎また脊柱疾患の治療が得意としています。腰椎椎間関節症、椎間板ヘルニア、坐骨神経痛また頸椎症による頭痛、不眠、眩暈及び胃腸機能低下などの症状の治療経験が豊富にあります。慢性内科病・婦人病の経絡調整において比類なき優れた見解を持っています。臓腑につながるマッサージや足反射療法といった治療法で高血圧、糖尿病及び頑固な不眠症を治療し良い結果を得ています